選挙の仕組み

衆議院と参議院

衆議院と参議院って何が違うの?

日本には、法律を決める国会があるよ。

国会には、「衆議院」と「参議院」という2つのグループがあるんだ。

それぞれ役割が違って、バランスを取ることでよりよい法律を作るようになっているよ。

① 衆議院(しゅうぎいん)はスピード重視!

議員の数:465人
任期:4年
解散:あり

役割と重要な仕事

🔸 国のリーダー(内閣総理大臣)を決める

🔸 法律を早く決める  
※国民の生活に関わる大事な決まりを素早く作るのが役目!

🔸 予算(お金の使い方)を決める  
※国の税金の使い方(予算)を最初に決めるのは衆議院の仕事。


衆議院は、選挙の回数が多く、国民の意見がすぐに反映されるのが特徴だよ。



② 参議院(さんぎいん)はじっくり話し合う!

議員の数:248人
任期:6年(半分ずつ3年ごとに選挙)
解散:なし

役割と重要な仕事

🔸 衆議院が決めたことをチェックする  
※衆議院が決めた法律や予算が本当に正しいか、もう一度考える。よくなければ法案を「否決」できる。

🔸 落ち着いた判断をする  
※衆議院は解散があるから、どうしても急いで決めることがあるけど、参議院は任期が長いから、冷静に議論できる。

🔸 総理大臣を止めることができる  
※総理大臣が良くない政治をしたとき、『問責決議「辞めろ!」という強いメッセージ』を出せる。

参議院は、じっくり考えて間違いがないかをチェックする役目を持っているんだ。
衆議院選挙

衆議院選挙ってどうやって決まるの?

衆議院の議員は465人いるよ。

1人の任期は4年だけど、途中で「解散(かいさん)」することがある。
※解散したら、4年を待たずにすぐ選挙が行われる!


衆議院選挙では、2つの方法で議員を決めるんだ!

✅ ①小選挙区(289人)
※全国を289の選挙区に分けて、それぞれ1人を選ぶ。
※1つの選挙区で、一番多くの票を集めた人だけが当選する。

✅ ② 比例代表(176人)
※全国を11のブロックに分けて、政党ごとに議席を決める。  
※ 「政党名」で投票して、票の数に応じて議席を分ける。
※政党があらかじめ決めた「名簿の順番」に沿って当選者が決まる

✅ ③ 誰が当選するの?
※小選挙区
 →1つの選挙区で1番多くの票を集めた人が当選。

※比例代表
 → 政党ごとの得票数で、何人当選できるかが決まる。


📌 ポイント!
小選挙区と比例代表の「両方」に立候補することができる!
 → 「小選挙区で負けても、比例代表で復活当選する」こともある。
参議院選挙

参議院選挙ってどうやって決まるの?

参議院の議員は248人いるよ。

1人の任期は6年だけど、全員が一度に選ばれるわけじゃないんだ!

3年ごとに半分(約124人)ずつ選ぶ仕組みになっているよ。
 
※これを「半数改選」っていうよ!

参議院選挙では、2つの方法で議員を決めるよ!


✅ ① 選挙区(74人)  
※住んでいる都道府県ごとに決める。
※東京や大阪のような大きな地域は選べる人が多いし、小さな県では少なくなる。

✅ ② 比例代表(50人)  
※全国を1つの大きな選挙区と考えて、みんなの投票数で決める。  
※応援したい政党に投票するか、応援したい人の名前を書く。

✅ ③ 誰が当選するの?
※選挙区では、たくさん票を集めた人から順番に当選。

※比例代表では、政党に入った票の割合で当選する人数が決まる。また、個人名でたくさん票を集めた人が当選できる。